はじまり……アマデウス盆地の形成

約9億年から6億年前までの間、中央オーストラリアの大半は海面レベルまたは海面下にあって、「アマデウス盆地」 Amadeus Basin として知られる低地を形成しつつあった。川は、泥、砂、砂礫を低地に運び、堆積物の層を造り出していった。堆積物は低地の全ての部分までに行き届かず、代わりに後に石灰岩や白雲岩 dolostone となる化学的沈殿物が積もっていった。時折、盆地の大きな部分が、少なくとも部分的に、海から遮られ、その結果水分が蒸発する。塩の層が形成され、たまに石灰岩や白雲岩で覆われ、より多くは砂岩や泥岩によって覆われる。氷河による堆積物のように大変寒い気候の証拠も残されている。同時代の氷河による岩は、南オーストラリアのフリンダーとロフティ山脈 the Flinders and Mount Rofty Ranges 、西オーストラリアのキンバリー地域 Kimberley にも残っており、約7億年前、大氷河時代がオーストラリア地域にも影響を及ぼしたことを示している。

アマデウス盆地の底部とその下の地殻のほとんどは、築かれた堆積層とほぼ同じ比率で下方に沈み込んでいるものと考えられる。何故なら、盆地に積もった3、4千メートルの堆積物は明らかに大変浅い水中で沈殿したものだったからである。堆積物が埋まると含まれていた水は搾り出され、地層は圧縮され固まって堆積岩となった。たとえば、砂は砂岩に、泥は泥岩や頁岩に、塩は岩塩になった。これらの堆積岩形成物の侵食された跡は、今日中央オーストラリアのいたる所で見ることができる。砂岩はアリス・スプリングス Alice Springs の東西に聳えるマグドネル山脈 Macdonnell Ranges やウルルの東のマウント・コナー Mount Conner の目を見張るような尾根を形成しており、それに対して石灰岩、白雲岩、頁岩は多くのより低い丘陵を形成している。岩塩は地下水で容易に溶解されししまうため露出した形では存在しない。

地質のタイム・テーブル
累代継続期間
(百万年)
現在から
(百万年)前
できごと
 新生代第四紀現世0.01  
0.01 
更新世1.8砂漠ができ始める
 現在の乾燥期始まる
1.8 
第三紀鮮新世3.5 
  
5.3 
中新世18.2 
  
23.5 
漸新世13.2 
  
36.7 
始新世21.3 
  
58.0 
暁新世8.4 
  
66.4ウルルとカタジュタの間の谷に沈殿物の堆積
中生代白亜紀 77.6
  
144 
ジュラ紀 69 
  
213 
三畳紀 35 
  
248 
古生代二畳紀 38 
  
286 
石炭紀 68 
  
354アリス・スプリングス造山活動
デボン紀 54
 
408 
シルル紀 26 
  
434 
オルドビス紀 71 
  
505 
カンブリア紀 85 
 扇状地の形成
590ピーターマン造山活動
原生代新原生代  410
  
1000アマデウス盆地の形成始まる
中原生代  600 
  
1600 
古原生代  900 
  
2500 
始生代     
4276 
4500