扇状地が埋没する

古いピーターマン山脈は侵食され、扇状地の形成は小さくなっていった。約5億年前までにこの地域一帯は再び浅い海に覆われ扇状地は徐々に砂や泥や石灰石の下に埋められた。ウルルの北では、膨大な量の砂がこの海の海岸線に沿って堆積され、砂は後に泥で埋められた。海には沢山の種類の動物が生息しそして死に、彼らが死んだときその残骸は海底に沈んで次第に堆積物で埋められていった。ある特定の泥の多い堆積層(ホーン・バレー微砂岩 Horn Valley Siltstone )は、多種多量の化石を含んでいる。この微砂岩は豊富な燃料源であり、その中に形成された石油やガスは地下に横たわる「パクータ砂岩 Pacoota Sandstone 」の中に蓄積されている。パクータ砂岩層は、アリス・スプリングスの南西のミレーニー原油原 Meriinie Oil Field やパーム・バレーガス原 Palm Valley Gas Field を含み、北部準州のエネルギー需要の多くを満たしている。

シルル紀(約4億3000年前)までに、海は完全にアマデウス盆地から後退し、風に吹かれた砂が蓄積を始めた。その砂は現在のミレーニー砂岩で、多孔性で多量の水を蓄えることができる。これがアリス・スプリングスの地下水源である。ミレーニー砂岩はまたキングス・キャニオンの壁を形成している。その上を覆っているのが、約3億9千万年前、デボン紀、に堆積した微砂岩と泥岩である。


アリス・スプリングス造山活動

褶曲、断層そして隆起の新しい時代は、ピーターマン造山活動より広範囲に、およそ4億年前に始まり、幾度かの休止を挟みながら、約一億年の間続いた。この「アリス・スプリングス造山活動」 'Alice Springs Orogeny' で、若いアマデウス盆地に数百メートルあるいは数千メートルの厚みで埋められていたウルルとカタジュタの堆積岩層は、強力に押し曲げられそして裂かれて、もともと水平だったウルルの地層はほとんど垂直に近く回転させられた。

カタジュタのマウント・クーリー Mount Currie 堆積層は影響が少なく、南西方向に向かってわずか15度傾いただけだった。それは、南側のふちに沿って断層を生じており、傾斜の度合いは断層の近くで変化して、断層に沿って上方に引っ張られたことを示している。

アリス・スプリングス造山活動はまた、マクドネル山脈 Macdonnell Ranges を形成する岩石層をも傾け、折り曲げ、切り裂いた。