ウルルとカタジュタの外観形成

ウルルとカタジュタの壮大に侵食された岩の形状は、何億年にもわたる風化と侵食の産物である。実際、あるものは何億年か前に起こった地質上の出来事から始まっている。

Kata Tjuta
カタジュタの峡谷は、マウント・クーリー堆積岩の亀裂に沿って侵食されている。

カタジュタの主要な谷を形作った亀裂の起源は、(約4億年前の)アリス・スプリング造山活動の間に生じた出来事の中に横たわっているのかもしれない。マウント・クーリー堆積層 Mount Curry Conglomerate が動き、岩層に対してほとんど直角の角度で裂け目を引き起こしたとき、いくつかの亀裂 joints (fissures) が生じた。亀裂は、両側の岩石の小規模な移動を伴う「断層」とは異なっている。亀裂の中に入り込んだ雨水が、何百万年以上もの間亀裂の両側の岩石を砂一粒一粒運び出し、流し去って、今日見られるような峡谷を造り上げた

カタジュタの個々の岩に閉じ込められていた、より小さな垂直の裂け目は、部分的に侵食され大きくなって、古いお城の覗き窓 slit window のような小さな洞穴を造り出した。

Uluru
ウルル西側の表面にある'topographic joints'

周りを覆っていた岩が侵食されて流れ去ったとき、閉じ込められた圧力が開放され、'topographic joints' と呼ばれる湾曲した裂け目を造った。これらは、ウルルのいくつかの場所とカタジュタのいくつかのド−ムの頂上近くで見ることができる。裂け目の上の岩石の層が偶発的に風化されて取り去られると、新しい裂け目が造られる。カタジュタでの風化は、ある程度まで、 'topographic joints' によって支配され、それがあの独特の丸い形を造るのを助けてきた。

カタジュタの多くの滑らかな岩の表面は、堆積岩に含まれた玉石をきれいに横切っている。玉石はもともと表面からはみ出していた。それらの剥き出しになった部分は、変動する温度で膨張し収縮し、それに対して岩石の表面下にある部分は保護されている。この結果生じた張力が玉石を断ち割るのである。膨張・収縮された破片は洗い流され、滑らかな表面が残ることになる。

Uluru
風化で薄片状になったウルルの表面

ウルルには、ほんの少しだけ柔らかい岩盤が水によって浸食されてできたいくつかの谷がある。ウルルの両側に同じ垂直の地層が存在する。亀裂は、ウルルを形作った主要な力ではなかった。岩の表面に降り注いだ雨水は、一連の深い穴と、いくつかの場所では、美しく削られた池を含む急勾配の谷を造った。谷の並び方はほとんど地層に平行である。ウルルの表面は、落石によって剥き出しになった大変新しい表面を除いて、岩の薄片 flakes で覆われている。薄片は、雨と大気中の酸素が岩石中の金属を化学的に変化させることによる岩の風化の結果生じたものである。薄片が露出した表面の独特な赤錆のような色は、鉄の酸化によって生じたものである。これに対して、酸化されていない岩は灰色がかった色をしている。

Uluru
ウルルの垂直に近いまっすぐな地層は、風化によって際立ち、結果として、立ちあがったリブのように見える。

風化は、地層の輪郭をかたどった水平に立ちあがった尾根またはリブを造った。それは、粗砂岩の砂の微妙なサイズの違い、または粗砂岩の組成あるいは固まり具合のちょっとした違いによるものかも知れない。

Uluru
ウルルのムティジュル Mutitjulu の洞窟と池

幾人かの科学者は、砂嵐による砂の強い流れがウルルの形を造った主要な力であったと示唆している。しかしながら、砂嵐のときには砂が地上僅か2、3mしか持ち上げられないので、それはウルルの地表面に近いところにしか作用を及ぼさない。かつまた、砂の強い流れによる侵食は、ウルルのほとんどの表面で見られる岩の薄片を運び去って、ざらざらまたはつるつるに磨かれた表面を残したはずである。一致した意見は、砂の流れはウルルとカタジュタの形成に小さな影響しか与えず、いずれにしても、気候がより乾燥した、最近わずか数十万年間においてのみ重要な要素となり得た、ということである。

Uluru
現在の地面から30m上にできたウルル西側表面の洞穴

ウルルの洞窟の起源は、科学上の論議の的である。一つの理論は、薄片の風化のプロセスが不揃いに岩石に作用すると提案する。小さなくぼみからスタートして、風化作用が岩石の内部まで侵食して空洞を造る。薄片化は、内部や空洞上部の影になった部分ではより激しく進行する。もう一つの理論では、洞窟はもともと古い地表面の下で成長したという。地表面直下の砂に含まれた水蒸気が、化学的な岩石の侵食を助長して洞窟を造り、周りの地表が下がって露出したという。ウルルの北東側と西側の表面の高いところにある、狭い洞穴もまた論議の対象である。それらは、脳 brain あるいは蜂の巣状の小さな洞穴の集団を形作っており、薄片化の過程で造られた可能性がある。